歯に関するいろいろな本を読んでいます。
今回読んだ本はこちらです。
副題がいいですね。本当の理由って何だろう。
「新常識」といっても、こちらは5年前(2009年)の本。
だいぶ定着しているものもあるし、していないものもありそう。
第一印象としては、まずイラストや図がとても多くて読みやすい!
数ページ読んだだけでも、内容の濃い本ではないかな、という気がします。
10万年前のネアンデルタール人の話からはじまり、
江戸時代の歯磨きと歯ブラシの絵など、
興味深い雑学がたくさん。
お歯黒をきちんとつけるには歯垢を取り除かなければならず、
お歯黒の成分にも虫歯を除く成分が含まれ、
虫歯予防に効果があった、そうですよ。へぇ〜。
歯周病はもちろん、歯ぎしり、顎関節症、親知らずについても。
親知らずはきれいに生えた場合を除いては、なるべく早く抜いた方がいい。
親知らずは退化傾向の歯なので石灰化も不十分、
一番奥なので治療もしにくい、というのが理由のようです。
親知らず、私も数年前に抜いたのですが(変な方向に生えていて)
やっぱり親知らずの周りの歯も虫歯になりやすいですし、
悪さをする前に抜いた方がいい、と言われました。痛かったけど(>_<)
歯がしみる状態=末期!!
虫歯はできてから転げるような痛みが出るまで(歯随=神経に達する)
6年くらいかかるそうですが、
歯がしみる、というのは、エナメル質(しみない)象牙質(しみない)
と進行して、歯随にまで達して初めて、なので、
歯がしみてしまったら、かなりの痛みが出るまで半年程度と。
先日書いたひどい絵をまたのせます。歯の簡単な(簡単過ぎ)しくみ。
歯がしみるのは末期症状だ、というのは、
今回治療を受け始めたことで、もう身にしみて分かっていますが、
それまではやはり「しみたら歯医者かな」という考えでした。
まずはそこらへんを改めましょう、という本。
レジン充填、インレー、オンレーなどなど、
ちょこっと虫歯ができてサッと治療が終わってしまった人は
歯医者さんでもあまり聞かなかった言葉かも。
(私もそうでした)
削る、つめる、かぶせる、くらいしか知りませんでした。
歯や虫歯治療の知識として、知っておいたほうがいい情報が
たくさん書いてあると思います。
「神経を抜いた歯は、言ってみれば枯れ木」という文章もなかなか衝撃的。
私の場合、ドックスベストセメントを提案されたときに、
先生にこの話をしていただいたので、やっぱりそうなんだ!という感じですが、
そんなふうに考えたこともない方もいるんじゃないかなぁと。
神経を抜くと、栄養が行かなくなるので、
1、2年でダメになることも多く、平均10年、運がよければ20〜30年。
神経を取れば、痛みも感じなくなって、歯としても永久的に残って元気、
なんていう間違った知識を持つ人も多いかも。
ブリッジやインプラントについてもページを割いてあります。
先日読んだ本は、「歯は抜くな」みたいな本だったのですが、
こちらは
「歯を失いたくないからと、ダメになっている歯を残すことに
膨大なエネルギーをそそぐより、残った健康な歯を大事にした方がいい」
という考えのようです。
さらに、
「歯を悪くしているのは歯医者だ、という本まで出版されています」と。
あの本のことかなぁ〜(^^;
日本は健康保険が充実していて、諸外国と比べて安く済むので、
ギリギリまで行かない(メンテナンスもしない)傾向にあるようです。
私の中では、歯医者さんって一度行くと高いから、
という気持ちもあったのですが、
神経を取ってかぶせるのに日本だと1万円少しのところ、
アメリカだと20万円かかる!!
20万と聞くと、早めに行かなきゃ、と思いますよねぇ〜。
3年前に治療していれば、日本なら1000円、
アメリカでも1万円程度ですみ、
さらにその後ちゃんと注意してみていれば、一生持つ可能性も高いと。
そして予防法として「PMTC」をすすめています。
この予防がまだ普及していないから
「歯みがきだけでは虫歯や歯周病が防げない」ということのようです。
「PMTC」とは、
Professional Mechanical Tooth Cleaning のことで、
熟練したプロの歯科衛生士による、専門の器具を用いて、
歯を、徹底的にお掃除する こと。
保険制度のもとで行われるPMTCは、
あくまでも虫歯や歯周病治療後の再発防止を目的としたメンテナンス。
私も、今回の一連の治療が終わっても、
月に1回とか3ヶ月程度で1回とか、診ていただこうと思っていますので、
それがこれにあたるのかな。
当然早い時期から始めた方がいいと。
私は、中学生の娘がいるのですが、やっぱり通わせたいですねぇ〜。
でも痛くもないのに歯医者?ってなりますよねぇ。
幸い娘の場合、歯にちょっとしたトラブルを持っているので、
年に1度の学校の定期検診で必ずひっかかり、
痛くもないのに歯医者には行くので、まだましかもしれません。
来年度、歯科検診でまたお手紙が来たら、
今私が診ていただいている先生のところに連れて行こうと思っています。
普通の病院でもそうですが、歯医者も、
コミュニケーションが大事だなぁと、今回の治療で思います。
わからないことはすぐ聞ける、病院側もきちんと伝えてくれる。
そのためにもある程度の知識が患者側にもないといけないので、
この本はなかなかいいのではないかな〜と思います。
とはいえ、私も実際、今回の治療までは、
治療が終わって、また数ヶ月後にメンテナンスに来てくださいね、と言われても、
行ったことがなかったかもしれないです。。。
まずは間違った知識を改めること、
自己管理と歯医者さんとの協力が大事なんだな〜と。
本の中の、歯周ポケットの中のプラークの絵など見ると、
ああ、早く歯医者さんに行って取ってもらいたい〜〜(>_<)
と思ってしまいます。
読んでいただきありがとうございます。
とろん
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